若い年代にもコロナワクチンの接種が始まっていますが、ワクチンが足りていないようですね。
そして、ワクチンを接種してもマスクの着用はまだまだ必要のようですね。
今月はマスクの影響で「首コリ」になってしまうことについて書いていきます。
コロナ感染の予防でマスクが必要になってから、首コリからの頭痛、首コリから首のしびれや腕のしびれの方が増えています。
当院にも、マスクの耳かけが影響していると思われる首コリで、首や腕にしびれが出たりする方が来院されています。
季節を問わずマスクをしていると、特に梅雨の時期は吐いた息で暑いし、マスクの中は蒸れるし、口の周りにまとわりつくし、空気は吸いにくいし、とにかく息苦しいのは慣れないものです。
そして、マスクをかけ続けることは、熱中症状態や酸欠状態になってしまう他に、マスクを耳にかけているだけでも首コリを助長してしまいます。
マスクの耳かけも侮れません。
マスクを耳にかけることで、両耳にはわずかながらでも負担がかかり、両耳が固定される状態になってしまいます。
つまり、耳のすぐ上で、口を開けたり閉じたりしたときに動く筋肉(側頭筋:そくとうきん)や、首の前から耳の後ろの後頭部についている筋肉(胸鎖乳突筋:きょうさにゅうとつきん)に負担がかかってしまいます。
さらに、マスクを着けての呼吸は、不織布マスクなどの性能の良い場合には空気が通りにくい分、やや抵抗がかかったような感じになるので努力性の呼吸になりやすく、胸鎖乳突筋、斜角筋(しゃかくきん)、僧帽筋(そうぼうきん)といった首や肩の筋肉に負担がかかるため、首コリや肩コリにもなってしまいます。
ただでさえ、デスクワークの姿勢は首コリ、肩コリになりやすいうえに、マスクの耳かけとマスクで呼吸がしにくいという負担がさらにかかっているので、スマホ首と同様にきつい首コリ肩コリになって当然といえます。
マスクの耳かけが原因で起こる首コリで頭痛を感じる場合は「緊張型頭痛」になります。
「緊張型頭痛」については、2019年12月1日のブログで書いているので良かったら読んでみてください。
マスクを着用せずに外出や仕事をすることはまだまだ難しいですが、人と人との距離が十分に保てて、感染の心配がない場所ではマスクを外すようにしましょう。
今月も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。