さぼり筋改善トレーニングで、からだが訴える不調(関節痛、首・肩こり、自律神経症状、慢性症状など)を根本から改善していく、関節をボキボキしない姿勢改善専門の整体院です
京都市右京区西京極西衣手町18-2
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2022/08/25
「1日1万歩」を目標に歩く必要はないですよ  

今月のタイトルを見て「えっ!」と思ったかと思います。

ウォーキングは、摂取したカロリーを消費できる簡単な運動なので、病気のリスクを軽減して、 心身の健康を増進 してくれます。

ただ、健康やダイエットのために1日1万歩を目標とするのは科学的な考えではないということです。
1日1万歩達成できていたら大丈夫、歩けば歩くほどからだに良いと思っていると、健康効果がないどころか免疫力を下げてしまうリスクもあるようです。
歩き過ぎも含め、運動のし過ぎで、かえってからだを悪くしてしまっては歩く意味がなくってしまいます。
やるなら、効率よく、効果が期待できるやり方が良いですよね。

じゃあ、1日1万歩になった根拠はなに?となりますよね。
もともとは医師や専門家が提唱したものではなく、1960年半ばに日本で「万歩計」が発売され「健康のために1万歩を歩きましょう」というキャッチフレーズからはじまったそうです。
なので、科学的根拠もなかったそうです。

ただ、厚生労働省の「健康日本21」では、身体活動量増加のための手段として「歩数の増加」をあげていて「1日1万歩」が理想とされています。
その根拠として、食生活の欧米化が進み、運動量が減ったことから1日の摂取エネルギー量が消費エネルギー量を300kcalほど上回っていたそうです。
この300kcalの過剰分を消費するには、普通のペースで約1,000歩を歩いた場合、消費カロリーが約30kcal になり、1日300kcal消費するのに必要な歩数は約1万歩という計算になるのです。
覚えやすい数字というのもありますね。

しかし、健康に良いと長年言われてきた1日1万歩の目標が今では、いろいろな研究結果から1日1万歩を達成する必要はなくても、ウォーキングには健康上のメリットがあることがわかっています。

2019年の高齢女性を対象とした研究結果では、1日4400歩を歩く人は、1日2700歩以下のあまり歩かない人と比べると、その後の4年間の死亡率が低いことがわかったそうです。

ただ、死亡リスクの低下は1日約7500歩で最大になるようで、1日1万歩やそれ以上歩いてもメリットがないこともわかったそうです。


同様に2020年の研究結果では、1日8000歩から1万2000歩を歩く人は、1日4000歩の人と比べて、あらゆる原因での死亡リスクが低くなるとわかったそうです。

これらを合わせると、1万歩に達しても、達していなくても、多く歩くことは健康に良いということになります。

でも、効率良く健康にということであれば、1日7000歩から8000歩が効果的と言われています。
ただし、運動強度に着目しての目標歩数になります。

よく、減量目的でウォーキングされている方もいますが、ウォーキングをすることに害はありません。
この場合はウォーキングと合わせて「食事の見直し」が一番重要となってきます。

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。

2022/08/24
どのくらいの運動をすれば良いのかな?って迷ったことありませんか?  

先月、1日1万歩を目標に歩かなくても良いですよというテーマで書きました。

じつは、ある程度の運動負荷をかけていれば1日1万歩未満でも良いということです。

その運動負荷ですが、運動をするときにどの程度の強さまでなら効果が期待できるのかわからないですよね。

「ほどほどに」、「無理のない程度に」と言われてもピンとこないですよね。
日常生活での活動でもどのくらいの運動負荷になっているのかわからないと思います。

普段から歩いてるから大丈夫といっても、ゆっくり歩いて?、やや早歩き?、会話ができないくらいの早歩き?なのでしょうか?
とりあえず運動しなきゃ!と思って長時間運動をしても、強度が不十分であれば運動効果は得られにくく、反対に運動強度が強すぎると心肺機能や傷害へのリスクが高くなってしまいます。

運動を始めようと、いざやる気を出しても1日にどれくらい運動をすればいいのかな?と悩むことになってしまいます。

目的に合わせた適切な運動強度を設定することは、運動を効果的に行うために必要不可欠な要素です。

そこで、今月は運動強度の指標について書いていきます。


運動強度は、運動時の負荷やきつさのことを指し、表し方には「METs(メッツ)」、「心拍数」、「自覚的運動強度(RPE)」というものがあります。

その中でも、「METs(メッツ)」について書いていきます。


メッツは、からだを動かしたときに感じるきつさ(身体活動や運動の強さ)を表す指数です。

座って安静にしているときを基準として、安静にしている状態と活動する動作や運動と比較して何倍のエネルギーを消費するかを見る単位となります。


人は安静にしていてもエネルギーを消費しているので、その状態が1メッツとなります。

そして、安静時の2倍のエネルギーを消費する場合は2メッツ、3倍なら3メッツ、4倍なら4メッツとなっていきます。

消費カロリーが少ない順に「低強度」→「中強度」→「高強度」に分類されて、活動強度が高いほど、からだにかかる負荷が大きくなります。

活動強度の目安は以下のとおり。

・低強度:簡単な家事、ゆっくりとした散歩など(1~3メッツ未満)

・中強度:早歩き、犬の散歩、山歩きなど(3~6メッツ未満)

・高強度:ジョギング、かけ足、ジャンプなど(6メッツ以上)


冒頭に書いた、ある程度の運動負荷とは「中強度に相当する3~6メッツの身体活動や運動」を日常生活のなかに20分間取り入れるということです。

基本的に、1日8000歩で中強度の運動を細切れでも良いので合計して20分できていれば万病予防になると言われています。

しかし、1日8000歩を歩いて翌日に疲れが出る、膝が痛くなってきたなど、体に違和感を覚えたときは、1日7000歩で中強度の運動を15分に減らすことや目的に応じた歩数の調整と運動強度の調整は必要になってきます。


健康のために毎日1時間歩いているという設定で運動強度を計算すると、普通の歩行(分速67m)は3メッツの運動強度なので、

3メッツ × 1時間 × 7日 = 21メッツになります。

そして、普通の歩行のなかで早歩き(分速93m)を10分間 × 2回、細切れでも良いので合計20分歩くようにすると、速歩きは4.3メッツの運動強度なので、
4.3メッツ × 0.33時間(20分11時間換算) ×7日 = 9.933メッツ。

合計すると、21メッツ + 9.933 = 30.933メッツになります。

そして、1週間で健康に望ましいとされる23メッツをクリアすることもできます。


また、65歳以上では運動の強度を問わず、1週間あたり10メッツ行うことが必要とされています。

運動の強度を問わないというのは、3メッツ未満の活動や運動で構わないということです。 

3メッツ未満の運動例としては、2.3 ストレッチング、2.8 座って行うラジオ体操があります。

そして、1週間あたり10メッツは、2.0メッツ程度の活動または運動を、1日合計45分(朝、昼、夕に15分ずつ)行うとできます。 

脳の活性化のためにも生活習慣病などに気をつける必要がありますし、 生活習慣病などに気をつけるためには、日常の活動や定期的な運動が必要となってきます。


最後にメッツの活動内容を紹介します。

3メッツ未満の生活活動

1.8 皿洗いをする

2.0 洗濯をする、立って食事の支度をする、非常にゆっくりとした歩行

2.2 こどもと軽く遊ぶ

2.0 ~ 3.0 時々立ち止まりながら買い物や散歩をする

2.3 ガーデニング、動物の世話をする

2.8 ゆっくり歩く


3メッツ以上の生活活動

3.0 普通歩行(67m/分、犬を連れて)、電動アシスト付き自転車に乗る、家財道具の片付け、子どもの世話(立位)、台所の手伝い、大工仕事、梱包、ギター演奏(立位)

3.3 カーペットやフロア掃き、掃除機、電気関係の仕事:配線工事、身体の動きを伴うスポーツ観戦

3.5 歩行(75~85m/分、ほどほどの早さ、散歩など)、楽に自転車に乗る(8.9km/時)、階段を下りる、軽い荷物運び、車の荷物の積み下ろし、荷づくり、モップがけ、床磨き、風呂掃除、庭の草むしり、子どもと遊ぶ(歩く/走る、中強度)、車椅子を押す、釣り(全般) 、スクーター(原付)・オートバイの運転

4.0 自転車に乗る(≒16km/時未満、通勤)、階段を上る(ゆっくり)、動物と遊ぶ(歩く/走る、中強度)、高齢者や障がい者の介護(身支度、風呂、ベッドの乗り降り)

4.3 やや早歩き(やや速めに=93m/分)、苗木の植栽、農作業(家畜に餌を与える)

4.5 耕作、家の修繕

5.0 早歩き(速く=107m/分)、動物と遊ぶ(歩く/走る、活発に)

5.5 シャベルで土や泥をすくう

5.8 子どもと遊ぶ(歩く/走る、活発に)、家具・家財道具の移動・運搬

6.0 スコップで雪かきをする

7.8 農作業(干し草をまとめる、納屋の掃除)

8.0 運搬(重い荷物)

8.3 荷物を上の階へ運ぶ

8.8 階段を上る(速く)


3メッツ未満の運動

2.3 ストレッチング、全身を使ったテレビゲーム(バランス運動、ヨガ

2.5 ヨガ、ビリヤード

2.8 座って行うラジオ体操


3メッツ以上の運動

3.0 ボウリング、バレーボール、社交ダンス(ワルツ、サンバ、タンゴ)、ピラティス、太極拳

3.5 自転車エルゴメーター(30~50ワット)、自体重を使った軽い筋力トレーニング(軽・中等度)、体操(家で、軽・中等度)、ゴルフ(手引きカートを使って)、カヌー

3.8 全身を使ったテレビゲーム(スポーツ・ダンス)

4.0 卓球、パワーヨガ、ラジオ体操第1

4.3 やや早歩き、ウォーキング(93m/分)、ゴルフ(クラブを担いで運ぶ)

4.5 テニス(ダブルス)✽、水中歩行(中等度)、ラジオ体操第2

4.8 水泳(ゆっくりとした背泳)

5.0 かなり早歩き(107m/分)、野球、ソフトボール、サーフィン、バレエ(モダン、ジャズ)

5.3 水泳(ゆっくりとした平泳ぎ) 、スキー、アクアビクス

5.5 バドミントン

6.0 ゆっくりとしたジョギング、ウェイトトレーニング(高強度、パワーリフティング、ボディビル)、バスケットボール、水泳(のんびり泳ぐ)

6.5 山を登る(0~4.1kgの荷物を持って)

6.8 自転車エルゴメーター(90~100ワット)

7.0 ジョギング、サッカー、スキー、スケート、ハンドボール(試合時)

7.3 エアロビクス、テニス(シングルスの試合時)、山を登る(約4.5~9.0kgの荷物を持って)

8.0 サイクリング(約20km/時)

8.3 ランニング(134m/分)、水泳(クロール、ふつうの速さ、46m/分未満)、ラグビー(試合時)

9.0 ランニング(139m/分)

9.8 ランニング(161m/分)

10.0 水泳(クロール、速い、69m/分)

10.3 武道・武術(柔道、柔術、空手、キックボクシング、テコンドー)

11.0 ランニング(188m/分)、自転車エルゴメーター(161~200ワット)


今月も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

糸井中国整体術

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