今月は、よく質問のある「からだの凝っているところをぐりぐりと強めにマッサージをしても大丈夫ですか?」について書いていきます。
肩や腰、手や足などのからだの凝っているところがあると、強めにぐりぐりとマッサージをした経験ありませんか?
押したらめちゃくちゃ痛いけど、痛いのを我慢してぐりぐりとマッサージをしたら効き目がありそう、早く治りそうな感じがするから、耐えられるまでぐりぐり。。。
早ければ数時間後、遅くても翌日には、あれ?さっきよりもさらに痛くなって重だるさまで感じる。。。
スッキリするどころか、ぐりぐりしてひどくなった経験をしたことありませんか?
凝っているところは、筋肉に疲労物質などの老廃物が溜まってできた凝りなので、疲労物質を押し流すために強く押すと効果があるという思い込みでぐりぐり。。。
じつは、痛い場所を我慢してぐりぐりと強めにマッサージをするのはやめたほうが良いです。
早く治る気がすると思い、ついやりすぎてしまった結果、筋肉の線維をつぶして痛めてしまい、余計な痛みが出てしまうからです。
つぶれてしまった筋肉線維は自然に修復されますが、筋肉の質は硬くなりやすく、凝りや痛みがさらに増す可能性はあります。
痛い場所、凝っている場所を強く押せば早く治るものではないので、押す強さの目安は「痛気持ち良い」と感じる程度までです。
痛気持ち良いを通り越して、痛いのをひたすら我慢してぐりぐりと強くマッサージをしても、効果はないので気をつけてください。
でも、痛い場所をぐりぐりしてしまう場合は、痛気持ち良い程度の強さでゆっくりと円を描くように動かしたり、筋肉の走行に合わせてゆっくりと押し伸ばすようにしてください。
物足りなさを感じると思いますが、からだにはそれがちょうど良い強さの刺激なのです。
ただし、凝っている部分は揉んでも叩いても根本的な改善にはなりません。
一時的に血流は改善しますが、からだの中で働きの悪い筋肉があると凝りはなかなか改善できません。
なので、凝りがある場所の筋肉は働き過ぎている結果なので、ほどよい強さのマッサージと働きの悪い筋肉を働かせるようにするセルフケアを併用するほうが根本的な改善になります。
強刺激のぐりぐりマッサージに慣れてしまわないように気をつけましょう!
今月も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。