年齢に関係なく油断禁物なのが腰痛。腰痛は生活習慣の改善やセルフケアで予防と改善ができます。
今月は腰に優しい動きのクセをつけて、腰痛からあなたを守る方法を書いていきます!
物を持ち上げる際は膝を曲げてからだを物に近づけてから!
腰痛になりやすい姿勢の代表例が、膝を伸ばした状態で前かがみになって足元にある物を取ろうとしたときや重い物を持ち上げるときですね。
ついやってしまいがちなこの姿勢は腰への負担が非常に大きいのです。
では、どのようにからだを動かすか?
膝を曲げて十分に物にからだを近づけて、お腹に力を入れながら膝をゆっくり伸ばして立ち上がります。
重い物を持ち上げたり下ろしたりする際は、あごを引いて目線はまっすぐ前に向けて、背中はできるだけまっすぐにして、膝とお尻だけを使ってからだを上下させることがコツです。
重い物を持つときに、顔を上に向けて見上げるような姿勢になる方がいますが、背中や膝を痛めてしまうのでやめておきましょう。
方向転換は腰をねじらず、からだごと向きを変えるように!
物を持ったまま足を動かさず、腰だけをねじる動作は腰に大きな負担をかけてしまいます。
背後の物を取るような動作、物を持って方向を変えるときは、足も一緒に動かしてからだごと向きを変えて正面から物を取るように習慣づけて下さい。
高い所や低い所での不自然な姿勢に注意!
身長より高い所で物を扱うときや狭い場所で物を運ぶときは、一時的に腰を反らせたりねじったりするような不自然な姿勢になってしまいます。
なるべく安定した姿勢で作業ができるように、必要に応じて台を用意したり、周囲を片付けて十分なスペースを確保してから物を運ぶなどといった対策をしましょう。
急な動きは避ける!
寝返り、起き上がり、立ち上がりといった基本動作でも急な動きで腰を痛めることがあるので注意して下さい。
寝返りは両膝を立てて、頭をほんの少し起こしてから向きたい方向にゆっくり寝返りましょう。
起き上がりは横向きの状態から、下になっている肘や手に体重を乗せてから腕の力を利用してからだをゆっくり起こしましょう。
立ち上がりは、両足を肩幅に開いて少し後方に引き、両膝に手をつくかもしくは手すりなどにつかまるか壁に手をつくなどして、お辞儀をするようにからだをゆっくり前方に倒して両足に体重がしっかり乗ってから、ゆっくりと立ち上がりましょう。座るときは立ち上がり動作の逆の順序で、少しお辞儀をしながらゆっくりと膝を曲げていくと良いですよ。