関節痛、からだの歪みの症状に対して、凝っている筋肉をゆるめる、鍼を打つ、関節をボキボキ鳴らすことをしても一時的に良くなることはありますが、根本改善にはならないともお伝えしました。
からだを動かす要になるのは腰が中心になりますが、足を動かすために腰(股関節)、膝関節、足首、そして手や腕を動かすために肩甲骨、肩、手首、それぞれの関節に2個ずつ、関節を支えて正常な動きをサポートしてくれる非常に重要な筋肉があります。
筋トレではなく、働きの悪い筋肉に意識を向けて関節を動かすトレーニングで、凝りや関節痛の原因となっている筋肉を動かすことで改善に導きます。
つまり、自分で動かすセルフケア、運動療法です。
え~~~!!
自分で運動するの?運動苦手やからできひんわ~って言われてしまいそうですが。。。(^^;)
じつは、運動療法は整形外科疾患においても、手術よりも効果があると実証されています。
これは日本だけの話ではなく、海外でも言われていることです。
私がここで言う運動療法は、重りを持っての筋トレではありません。
みなさんが思われている筋トレは、からだの表面にある大きな筋肉、使いやすい筋肉を動かすのをメインにしたトレーニングになります。
なので、筋トレでは目的とする働きの悪い筋肉に着目して鍛えることはできません。
しかし、自分で動かす関節トレーニングは重りを持たず、働きの悪い筋肉を狙って自力でギューっと力を入れるだけの非常に簡単なやり方です。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、決まったフォームで、働きの悪くなった筋肉に意識しながらギューっと力を入れる、あれです(笑)
効果が出たという方もいらっしゃいますし、やってるけど効いてるのかよくわからないという方もいらっしゃいます。
よくわからないという方のために、関節トレーニングをやるときのコツを5つお伝えします。
1.正しいフォームになっていますか?
働きが悪くなった筋肉だけを狙って動かすので、正しいフォームでする必要があります。
こんな感じやったかな?と微妙な角度や向きを間違えていると、いくら回数をこなしても効果は出てきません。
2.意識を向ける筋肉はひとつだけ
関節トレーニングをする際には、意識を向けるべき筋肉に集中してください。
筋肉芸人の「なかやまきんにくん」がされているように、動かす筋肉に集中して、語りかけるようにでも良いですよ。
なんとなくやってしまうと、凝っている筋肉を動かしてしまうこともあるので、働きの悪い筋肉は働かないままの状態になってしまいます。
3.最大の力を出せていますか?
筋力は、筋肉が太ければ太いほど強い力が出るものではありません。脳から「動け!」という指令がいかに多く出るかによっても決まります。
なので、狙う筋肉には「働け!」と意識しながら10秒間最大の力を出しましょう。
4.息は止めないで!
この関節トレーニングは、10秒間最大の力を出すのが基本になるのですが、息を止めてしまう方もいらっしゃいます。
血圧が上がり、心臓に負担をかけてしまいます。
時短で、楽に、継続できるトレーニングにしてほしいので、息をゆっくり吐きながらやりましょう。
5.効いてる感、やってる感を求めすぎないように!
関節トレーニングは正しいフォームでやる必要があるので、初めてやる方には少しむずかしく感じると思います。
関節を守る筋肉の働きがかなり弱っている方は、脳からの「働け!」という指令が届きにくくなっているので、狙おうとしている筋肉に力が入っている感覚がわかりにくくなっています。
でも、力が入っているのがわかりにくくても、正しいフォームで毎日継続してやってみて、からだの変化をみてください。
効いてる感、やってる感を求めてしまうと狙うべき筋肉と違う筋肉に力を出してしまっては意味がなくなってしまいます。
意外とできているつもりができていなかったり、そもそもトレーニングする回数が少なかったりでは、症状の変化は変わらないと思います。
時短ですむトレーニングなので、症状があるうちは毎日やってみてください。
それでも変化がなければ、別のところに原因があるかもしれません。
この関節トレーニングは、ポキポキ整体でも治らなかった症状が治った方もいらっしゃいます。
ポキポキ整体に恐怖感をもたれている方には最適かと思います。
関節トレーニングも継続は力なりです。
今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。